さようなら リトルエキスポ また来年
鶴谷の伯母は、普段着はいつもスカートでした。
紳士服を作る際の余り布で、伯父が作ったスカートです。

映画『少年H』で、水谷豊演じる主人公の仕立て職人が
戦後の再出発に妻の服を作るシーンがありますが、
ミシンを踏む姿に、鶴谷の伯父の姿が重なりました。

スカートではないのですが、
紳士服以外のラシャ使用例の一つとして
がま口を展示販売いたしました。
IMG_1282.jpg
(元)鶴谷洋服店オリジナル『羅紗がま口』です。
鶴谷洋服店に遺されたラシャ布で作りました。

16日間開催されたリトルエキスポ2013、
『(元)鶴谷洋服店のラシャ展』と『kemonoya2013』
『ぷらんつびーず工房』の展示は
おかげ様で昨日、終了いたしました。

神保町エリアをマップ片手にお散歩して下さった方。
展示参加の店に足を運んで下さった方。
中でも、鶴谷洋服店にご来店下さった方。
ありがとうございます。
謹んでお礼申し上げます。

来年の、リトルエキスポ2014で
又、お会いできたら嬉しいです。

 
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リトルエキスポ2013 閉幕しました。
TOKYO NOTE東京ノート 鶴谷洋服店での販売は終了致しました。
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ノベルティ 当時の盛況 物語る
かつて、多くのラシャ屋があった事は、
ラシャ屋の店名入りの販促物(ノベルティ)でも想像できます。
IMG_1385.jpg
もらって嬉しい、使える実用品。
「爪きり」「キーホルダー」「灰皿」「風呂敷」…
どれも、オマケとは思えない、
洋服業界の盛況振りを伺える品々です。

ラシャ屋の店名入りの風呂敷は、
今でいう、社名入りのエコバッグです。
服地の運搬用に必要でした。
しかし、当時の鶴谷洋服店は、
服を仕立てて下さるお客様のご自宅に伺う事は稀でした。
服地は神保町の店で見ていただくので
多くの未使用の風呂敷が遺っております。

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リトルエキスポ2013 明日まで!!
kemonoyaぷらんつびーず工房 展示販売中!!
TOKYO NOTE東京ノート 販売中!!
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松本零士展
朝の冷え込みに、中々布団から出られない利夫は、
しばらく天井を眺めていると突然思い出した。
松本零士展が終わってしまう!!」
慌てて家を飛び出した。外は気持ちの良い天気だった。

場所はさいたま市立漫画会館
この施設がある、さいたま市北区盆栽町は、
関東大震災の被害から逃れた東京の盆栽業者たちが作った、
盆栽村である。緑が多く静かな住宅地に盆栽園が点在しており、
広い敷地に無数の盆栽が並んでいるのを、横目に見ながら
会館に到着。入場は無料だった。

そこには、宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、セクサロイド、
キャプテンハーロックなどの他、利夫がかつて、自身を投影して
夢中になって読んだ、男おいどんの原画があった。
最終話で、下宿にとりさんを残し、おばさんにも黙って旅立った
おいどんの行方を、利夫は今になってもわからずにいて、
心のどこかで探している。

満足して外に出るともう夕暮れ。日が短くなった。
「ラーメンライス食べて帰ろう。」と、
おいどん気分に浸りながらも、実は盆栽も一寸気になっている、
欲張りな利夫であった。


羅紗埃(ぼこり) マスクをしたら 叱られた
埃や塵、ゴミの話…とは恐縮ですが、
仕立屋に積もる埃を【羅紗埃】と言うそうです。
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羅紗を裁つ際に、切れ味の良いラシャ鋏でも
必ず出る粉の様な、羅紗(ラシャ)片。

伯母が鶴谷に嫁いだばかりの頃、
家中をラシャ埃が舞っている様に感じ
咳き込んでしまった為、マスクを付けた所
「洋服屋の嫁が、ラシャの埃にマスクを付けるとは!」
「覚悟が足りない!」
と、叱られたそうです。

様々な仕事に拠り、様々な埃があるのだろう…
と思った次第です。

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リトルエキスポ2013 開催中!!
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さくさくと いい音させる ラシャ鋏(ばさみ)
ラシャ鋏、と言っても、洋裁鋏の事です。
裁ち鋏とも言います。
IMG_1338.jpg
並べてみても新旧の違いが解りませんが、
少しずつ、重さや握りに違いがあります。

写真の右端は伯父が晩年使用していた鋏です。
厚地ラシャで鋏入れを作り、大切にしていました。

ミシンと鋏があれば、あとは腕一本。
と、仕立て職人の中には、羅紗鋏一丁を持って、
渡り歩く人もいたと聞きます。

鋏の手入れは、閑散期にやってくる研ぎ屋に任せていたようです。


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