元洋服店が観た『少年H』 その1
映画『少年H』。
原作は、妹尾河童の自伝的小説です。
水谷豊・伊藤蘭の夫婦共演、また極僅かではありますが、
鶴谷洋服店も小道具で協力させて頂いた事もあり、
とても待ち遠しい公開でした。
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洋服店が舞台だけに、鑑賞中はもちろん、鑑賞後も、
その頃の鶴谷洋服店を想像したり、比較したりしています。

水谷豊演じる妹尾盛夫は、1902(明治35)年生まれ。
鶴谷家と比較すると、1882(明治15)年生まれの福太郎と、
1922(大正11)年生まれの光明との、ちょうど間の世代です。
この光明も、小柄で眼鏡をかけておりました。

盛夫は、まだ着物下駄履きの人が多かった1918(大正7)年、
15歳の時、広島から出て神戸の「島崎虎吉高等洋服店」に、
見習いの丁稚小僧として入りました。
修行先へのお礼奉公、他店への勤めを経て、独立。
神戸の西端、須磨に店を構え、その後弟子をとるまでに
なりました(原作より)。

ちなみに鶴谷福太郎は、1900(明治33)年頃、神戸方面での
修行を経験しています。

つづく