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レッキング・クルー~伝説のミュージシャンたち
新宿シネマカリテで、『レッキング・クルー~伝説のミュージシャンたち』
を観ました。

1960~70年代のアメリカ西海岸で量産された、ヒットレコードの多くで演奏を
担当した、スタジオミュージシャン集団のドキュメンタリー映画です。
その中のギタリストの一人、トミー・テデスコの息子デニー・テデスコが、
父の肺がん診断をきっかけに、映像を残そうと約10年かけて完成させました。
使用する全楽曲の権利問題は、募金やクラウド・ファンディングの利用で
クリアして、全米で公開されたそうです。

ハル・ブレイン、キャロル・ケイ、トミー・テデスコ、プラス・ジョンソンが再会
して、ジョークを交えながら当時を振り返るのを中心に、
アール・パーマー、ジョー・オズボーン、ビル・ピットマン、アル・ケーシー、
グレン・キャンベル、ドン・ランディ、レオン・ラッセルなど、中心メンバーと、
ブライアン・ウィルソン、シェール、ナンシー・シナトラ、ハーブ・アルパート、
ロジャー・マッギン、ゲイリー・ルイスなど、彼らの演奏でヒット曲を残した
ミュージシャンたちへのインタビュー、そして名曲の数々が、惜しげもなく
全編に散りばめられていました。
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仕事を求めて集まった彼らは、自己表現は二の次にして、名曲を量産しま
したが、彼らの名前がクレジットされることは、滅多にありませんでした。
プロデューサーによっては、プレーヤーの自我を消すために、楽器を弾き
続けさせ、疲れさせてから本番に入った、などといいます。
そのような状況は、音楽に限らず、普遍的な名作ができる裏側で、耳に
することが少なくありません。

しかし、彼らは決して、演奏ロボットだった訳ではありません。理論、技術、
経験を持っている彼らにとっては難しくない、ただ一つの音を出す瞬間にも、
彼らの指先から一人一人のセンスが滲み出し、それが集まって一つの曲
になる、そこにポップスの魔法が潜んでいる気がしました。
彼ら自身も、その魔法のおかげで、作業を続けられたのかもしれません。

こういう映画、もっと観たいです。

4月には、ブライアン・ウィルソンが来日、『ペット・サウンズ』祝 50周年の
アルバム再現ライヴを公演します。

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