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神保町 タンゴ喫茶劇場
いつでもネクタイにサスペンダーが定番の伯父でした。
通りからガラス越しに仕事をしている姿を見せる事も
商いの内なのだ…と。きちんとした身なりを心掛けていたのです。
因みに伯父の先代は、洋服仕立屋と言えども和服にたすきがけで、
仕事をしていたと聞きます。

若い頃の伯父は、店頭でお客様に接する事なく、
奥でただひたすら手を動かしていた為、着たきり雀…
かどうかは解りませんが、糸屑だらけだった様です。
先代が亡くなり、伯父の代となってから徐々に
身なりも商売の内、と気を使う様になりました。
お客様を引き立てる為に、自分の服装は最新ではなく、
少し時代遅れを良しとしました。
ベルトをしての座り仕事は苦しいので、サスペンダーに
落ちつきました。

そんな伯父の晩年の姿がモデルになっていると思われる一節が、
「神保町タンゴ喫茶劇場」という本の冒頭にあります。
鶴谷洋服店の斜め向かいのミロンガ・ヌオーバで働く、
堀ミチヨさんの新作です。

伯母に登場箇所を読み聞かせた所、「思いもかけないね。」と、
伯母らしく素っ気ない反応でしたが、満更でもない様子でした。


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